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都政レポート  2025年11月5日  福祉局

【アーカイブ配信あり】卵子凍結ってなに?正しい基礎知識を知るセミナー

「いつかはこどもが欲しい」と思っていても、今すぐは難しい方にとって、卵子凍結は将来の妊娠に備える選択肢の一つです。ただ、実際どうすればいいの?メリットやデメリットはあるの?費用はどのくらい?など、わからないことが多いという人もいるかもしれません。
都では、卵子凍結に関する費用助成を行うほか、正しい知識を知ってもらうためのさまざまな取り組みを行っています。その一つとして、専門医や卵子凍結の体験者による「卵子凍結を一緒に知る基礎セミナー」が開催されました。

前半は、東邦大学医学部産科婦人科学講座教授の片桐由起子さんによる、卵子凍結に関する基礎知識講座。卵子凍結の定義、実際の手順、メリット・デメリット、リスク、費用の例などを解説していただきました。

 

卵子凍結に関する基礎知識講座

 

卵子凍結とは、卵子を体外に取り出して受精前の状態で凍結保存しておくことをいいます。将来、妊娠・出産を望むときに、その卵子を使うことが可能になります。
特に今注目されているのが、加齢によって妊娠しにくくなることを懸念する場合の卵子凍結です。将来、何歳ぐらいで妊娠・出産することを目指すのか、何歳くらいで産休・育業【注】をとるのか、というライフ・キャリアプランとともに検討する中で、選択肢のひとつになるのが卵子凍結です。

【注】育業とは、育児を「休み」ではなく「未来を育む大切なしごと」と捉える育児休業の愛称

 

後半は、卵子凍結経験者のインタビューや座談会の様子が動画で紹介されました。

卵子凍結座談会

 

それぞれのライフプランの中で、卵子凍結を選択した理由やきっかけ、通院や採卵のための準備、採卵時の実体験やよかったこと、困ったことなどを包み隠さず話してくれました。

「私は婦人科系の病気を持っていたので、将来不妊治療をするか、今卵子凍結をするかを検討して、卵子凍結を選びました。早く自分の体のことを知ると、選択肢が増えると実感しました」
「私の場合は、採卵するまでの期間が予定よりも長くなってしまい、スケジュール調整が大変でした。また費用面でも、検査や採卵、そして保管にもお金がかかるので、事前にどういうサポートがあるかも知る必要があると思いました」
「卵子凍結の医療的な内容は知ろうと思ったときに調べればわかるけれど、身体的・精神的な体験はなかなか聞けないので、そのような情報が共有できるといいと思います」
などという声が聞かれました。

 

卵子凍結を一緒に知る基礎セミナー

 

今回ご紹介した「卵子凍結を一緒に知る基礎セミナー」の内容は、2026年3月31日(火曜日)までの期間、アーカイブ配信を実施しています。事前の申し込みが必要になりますので、詳細は下記のページをご確認ください。

 

卵子凍結をするかしないか、するとしたらそれはいつなのか。将来のライフプランを考えるきっかけとして、本人はもちろん、家族やパートナーなど周囲の人も正しい知識を得ることが大切です。このセミナーは、基礎知識と実際の体験者のお話両方を聞くことができ、興味を持ったらオンラインで好きな時に視聴できます。

都では、卵子凍結に関する費用のほかにも、凍結卵子を使用した生殖補助医療に係る費用の助成を行っています。また、都内の企業等に対して、働く女性のライフプランに関する理解促進のため、研修・セミナーの実施等により職場環境整備を支援しています。こちらもぜひご確認ください。

 

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